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学校のIT教育~ITコーディネーターの視点から~

2003年11月から約半年間、県内の小中学校へITコーディネーターとして派遣されるお仕事をしました。

ITコーディネーターというのは、指定された日に、指定された学校へおじゃまし、学校側のリクエストに答えて、ときには先生方向けにパソコン研修を行ったり、ときにはパソコンの授業に同席し、生徒たちに指導する(教員免許がないので授業進行はやりません)というようなことをします。


ですから、一応は事前にその日、何をするかを先生と打ち合わせておくのですが、ときにはヘルプデスク的なことを要望されることもあり、そこで出てくる質問は、レベルが高くてびっくりするようなこともたびたびあるんです。


なかにはプログラマーとして企業に推薦したくなるような先生もいらっしゃったり…^_^;


それでも、やっぱりすべての先生がパソコン得意!まかせといて!というわけにはいきません。

「機械は苦手で困る… 」

「できることならやりたくないんだけど…」


そんなぼやきの声も聞きながら、実際に先生方がやっていらっしゃるパソコンを使ってのお仕事を、効率よくこなしていくことができるようなお手伝いを任されます。


エクセルを使って成績処理や、ワードを使って学級だより作成など、複雑な関数や、普通の会社ではお目にかからないようなレイアウトの文書作成というようなことも要求されます。


もう「苦手」なんて言っていられない状況に追い込まれて苦しんでいる先生が何人もいらっしゃいました。

そして、疑問点を一緒に解決していくと、心から喜んでいただけました。


これに加えて、先生方は子どもたちにパソコンの授業も行うわけです。

一般企業ではすっかり影をひそめた「一太郎」ワープロソフトが、学校ではまだまだ現役バリバリ活躍中!

その子供用ソフト「一太郎スマイル」がパソコン授業の常連ソフトとなっているようです。


この「一太郎スマイル」、使ってみると案外使いやすい。

「一太郎」は私も約10年前にはバリバリ使ってスクールでも教えていましたが、スマイルは初顔あわせでした。


小学校低学年の授業サポートは本当に楽しかった!

目をキラキラさせて私のことを見つめています。

「誰だろう?」

「何を教えてくれるのかな?」


元気良くあいさつしてくれると、こちらまで元気を分けてもらえたような気がしたものです。


これが、中学にあがったとたん、どうして雰囲気がガラッと変わってしまうんでしょうね。


中学校のパソコン授業サポート。

授業のあいさつもいつやったんだかわからないまま、小学校より台数の多いパソコンに向かう子どもたち。

なにしてるのかな~と画面をのぞいてみると、ゲームやメール、ネットにつなげていたりとさまざま。


「いいんですか?」と先生に聞いても、「・・・」


中学校は、高校受験という乗り越えなければいけない大きな壁があります。

だから、私がお邪魔した時期は、ちょうどカリカリ、ピリピリしている時期。

先生方も、「パソコン教わっているひまなんかない!」と言わんばかりの態度を見せる方もいらっしゃいました。


少しでも、先生方のお仕事の力になれるように、IT教育の普及のために存在するはずのITコーディネーターたちを、もっと上手に活用してほしいと思いました。


単純にパソコンの使い方を教えるだけでなく、チャットや掲示板の使い方やルール、マナー、メール送信でのネチケットなど、早急に教えなければならないことがどんどん出てきます。


特に中学校は、いろいろと問題はあると思いますが、莫大な税金を使って小学校よりもはるかに多い台数のパソコンが用意されているのに、ほとんど活用されていないようです。


全国的に見ると、最大限にパソコンを使って授業をしている小中学校もたくさんあるでしょう。

でも、私が実際に経験した中では、まだまだ問題点がたくさんあるようです。

各学校の校長先生ともお話をさせていただく機会もたくさんありましたので、そのお話からも、先生方の負担は大変なものだと感じました。


私自身、民間企業でしか仕事経験はありませんでしたが、今回初めて学校という職場の中に入り、その独特の雰囲気になかなか慣れませんでした。


ある学校でのパソコン職員研修で、メインの講師がこれから操作の説明をしようというときに、

どうせまたソフトの紹介でしょ

と吐き捨てた先生がいらっしゃいました。一瞬、耳を疑いましたが、これが現実でした。


しかし、サービス業も顔負けというような素晴らしい来客応対をされている学校も実際に存在しました。正直、驚きましたが、とてもうれしく、ありがたかったのを覚えています。